みるきぃはうす

ダビスタ99の攻略や、かつてニコニコ生放送で開いていたBC「みるきぃ杯」の情報があります。レトロゲーム大会の話も多め。

数十年ぶり?の本格RPGをプレイして

先日SFC版のクロノ・トリガーのレビューを書いたのですが、それの続編みたいな話です。上記タイトル及び、一部レトロゲームの内容に触れることもあるのでその辺ご了承下さい。

クロノ・トリガー、しかもSFC版のレビューをなぜ今になってアップしてるのか、疑問に思った人もいたかもしれません。そこに至るまでの経緯を順を追って説明したいと思います。

私自身、昔はRPGを結構遊んでいました。というのも、子供の頃はゲーム友達とTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム。今のRPGの原型になった遊び。一応この記事の後半にまとめてあります。)をやっていたことがありまして、その流れでこっちの世界にはすんなり入って行けたんですよね。近所のゲーム店で遊ばせてもらったPC-9801版のウィザードリィや友達の家で見たMSX版のブラックオニキスでテレビゲームのRPGを知り、自分でもドラクエやFFを初代からプレイしていました。特にFFはダンジョンズ&ドラゴンズTRPGの元祖的存在)の世界観を濃く継いでいたので友達内ではそっちのほうが評価が高かったのを覚えています。

私自身元々アクションが好きなことや、メガドラMSX2PC-9801のパソゲーが中心だった関係もあって全てのメジャーなRPGを嗜んでいたわけではないのですが、90年代前期までは結構いろんなRPGに手を出していました。その陰りが出始めたのが90年代半だったかな。

1つのきっかけになったのがFF5の「カーバンクル」。知ってる人はピンと来るかもしれませんが、当時攻略本は見ない、ゲームはすべての要素を見て初めて終われると言うこだわりを持ってた自分としてはこの件は結構な痛手でした。気づいた時点でやり直すって手もあったのですが、その気力が沸かず結局そのままクリアしたものの不完全燃焼だったの覚えています。なんで、続編のFF6も買ったものの他のゲームを優先してしまい、なかなか手を付けれないまま時が経過、これはいかんと重い腰を上げたのがちょうど1年後だった記憶があります。ちなみに、ほぼ同時期にクロノ・トリガーが発売されていました。

この話の流れで次の展開が読める人も結構いるのでは? そもそも剣と魔法の世界が好きだった自分には機械機械してたFF6は微妙だったのですが、ここで再び例の問題にぶち当たります。「シャドウ」といえばもうおわかりですよね? 案の定気づかないまま進めちゃいましたよ。この時点でもうコンシューマのRPGは自分には向いてないなと思い、完全にそっちからは目を切った次第です。なので、私の2大RPGの経験はそこで完全に途切れてしまっています。それ以降に発売されたドラクエ6も触っておりません。

とは言え、まだパソのRPGはまだそれなりに触っていたんですよね。この頃やったゲームのレビューを誰に見せるわけでもなく書いていたのですが、それを読み返してると一般、18禁問わずいくつか手を付けていたようです。実はコンシューマのRPGに見切りをつけた理由がもう一つあって、1本のプレイ時間が長過ぎるってのも一因でした。プレイスタイルにもよると思いますが、この時代はだいたい1本30時間ちょっとってところでしょうか? 学生時代はそこまで気にしてなかったのですが、忙しくなるとゲームに取れる時間は1日1時間ぐらいか? そうなると、1本の攻略に1ヶ月以上掛かってしまうわけで、他にも気になるソフトはどんどん発売されるのに1本にそんなに時間掛けてるともう追いつかないんですよね。その点、PCのゲームっていいところ2週間程度のお手軽なボリュームなものが多く自分の都合にあっていたのです。

でも、それも長く続きませんでした。とあるパソゲータイトルが完全にまたRPGをやりたいと思う心を完全に折ってしまったのです。

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少し話がずれますが、いわゆる「クソゲー」と言われるものでも色々あると思います。理不尽レベルの高難度ゲー及び簡単すぎてすぐ終わってしまう低難度ゲー、操作性が悪い、またはバグが多いなどシステム面で損してるゲーム。劣化移植や原作無視のゲーム化もその内に入ると思いますが、その中で一番本当の意味で嫌われてそうなのが『名作シリーズの期待外れ』ではないでしょうか? 期待されていた分外した時の嫌われようは半端なく、ネタではなく本気でクソと言われてることが多い気がします。中にはそのナンバリングは存在しないと頑なに主張する人も。

世間的にどういう評価を受けてるのかも知らないですし好きな人がいるかもなので敢えてタイトルは書きませんが、その心を折ったゲームは私にとってそれに該当するものでした。前作は自分の中ではそれこそドラクエやFFよりも評価していたタイトルで、期待してプレイしたものの全てにおいて期待を大きく裏切られてしまったのです。当時のパソゲーといえば新品で買おうものなら小1万。物によっては15000円ぐらいだったので元は取らないとと最後まで意地でやりきったものの全く評価したいと思うところがなく、クリアした翌日にもう見たくない、少しでもお金を取り戻したいとわざわざその1本だけを売りに行ったのを覚えています。

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そこから先は手軽にプレイできてかつ話が面白いエロゲのアドベンチャーばっかりやっていました。まあそれも数年程度の話で、そこからは友達と一緒にラグナロクオンラインを初めたりしたのでそういうゲームもやらなくなったのですが。

って、改めて考えると数年やってたラグナロクオンラインや、ここ数年間やってたオルタンシア・サーガもジャンルで言うとRPGなんですよね。定義上はRPGというジャンルから離れてなかったってことなのかな? とは言えほぼおしゃべりを目的とした基本終わりがないオンゲを過去にやってたドラクエやFFと同列には見てなかったのですが。

それとこれも最近まで忘れていたのですが、ニコ生で生主になった2012年後半に、メガドラレンタヒーローの初見並走大会に参加してクリアしてたんですよね。なんで、オフラインのRPGをやるのは10年ぶりってことになるのかも? でもあれは一応大会って形式だったのでじっくり腰を据えてやった感なかったし……。その前だとイース-フェルガナの誓い-か。でもレンタヒーローもその一種だと思うけどアクションRPGだからな~。じっくり腰を据えてやるコマンド式のRPGは1996年発売の先述のゲームぶりってことになりますね。

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なんか無理やり超久しぶり感出してる気が自分でもしなくも。でも本当にちゃんとしたRPGって長いことやってないイメージがありました。なんで読む側もそういう人がブログ書いてるんだぞって思っていただけると幸いです。

ではなんでそんなにRPGから離れてた人が急にやることになったのか、25年以上前のタイトルをやってるのかって話に移りましょう。

まずクロノ・トリガーという作品に対する自分の知識なのですが、発売当時は先述した通りベースの環境がパソゲーに移っており、FF6に関しても好きだったシリーズだからやってる部分が大きかったのでスクウェアとはいえナンバリングではないタイトルは完全なノーチェックでした。作品を知ったのは10年ぐらい前でしょうか? 海外の好きなゲームランキングで1位に選ばれていたのを見てこんなタイトルあったんだって思ったのを覚えています。なんで、数年前知り合いのニコ生主さんが初見でやるぞっていうのを聴いてどんな作品なんだろうって見に行ったのですが、最初の30分ぐらい見てて、「あれ、これ放送とかで気軽に見ちゃいけないやつじゃ?」って思ってみるのをやめちゃったんですよね。いつか自分でやる時のために。それぐらいにいいゲームに思えたのです。

と言ってもやるとなると最低でも30時間ぐらいは掛かっちゃうであろうRPG、いつかやらないとな~とは思いつつ、毎日ソシャゲやらニコ生鑑賞やらしている自分がちゃんとやりきれるかってのもあってなかなか本気でやろうという気分にはならなかったのですが、2021年末にテレビゲームのランキングなるものがテレビで放送されてから話が動き出します。

その番組でも8位にランクインされたクロノ・トリガーですが、それを知った知り合いの生主さんが「レトロゲーマーとしてやっておかないとな」と放送でプレイすることを宣言したのです。ここで作品をプレイせずこの方の放送を見るのであれば前の時に回れ右した意味がなくなってしまう。かと言って全く見れないというのも寂しい話。こうなるともう頑張って先にクリアしておくしかないですよね。ネタが古いですが完全に「いつやるか? 今でしょ!」状態でした。

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さて、やると決めた限りはどのバージョンでやるかですね。名作なだけあって何度かリメイクが発売されている同作ですが、実はニコ生主になってからいろんなレトロゲームを漁り周っていたので、だいぶ前にSFC版の中古を安価で手に入れてはいたのです。とは言え電池の問題もあるし、そもそも集中してあまりゲームしないかもな私にはセーブしなくても中断が可能なDS版の方が向いてるんじゃないかなというのがありました。なんで中古屋を周ってチェックしていたのですが、流石に名作なだけあって大体の店で売ってはいるもののどの店でも3000円ぐらいするんですよね。めちゃくちゃ高いってわけではないものの、すでにSFC版を手に入れてる状態でこれを買うのもなんだかなと。

オリジナルを評価したいという思いもあったのでここはSFC版に決定……なのですが問題は先程書いた電池。たとえ現状セーブできたても半月ぐらいやってからデータ消えたとか泣くに泣けないので交換してからやりたいところ。とはいえ電池交換自体は何度かやったことがあるものの、私は機械のことは非常に疎く、昔電池交換したROMを差したら本体が壊れたってことがあったんですよね。まあ、電池を力技で剥がして交換分をテープで留めるとか雑なことをしてたからだと思うのですが、その経験があったのでまた失敗しないかなと。でもここで失敗したら「やらんでいい」ってことなのかなと思って思い切って挑戦してみました。

以前の失敗もあったので今回はなんかの時のためにと大阪で買っておいたちゃんとした端子付きのボタン電池を使用。はんだごてを使って電池を外し、新しい電池をはんだ付けするのですがほとんど使ったことがないはんだごて。前回使用時にメンテナンスをしてなかったのでうまくハンダが溶けない。あと、老眼でハンダが乗ってるのかどうかもわからない……。四苦八苦した結果一応剥がしてつけて外れないのは確認したけど、絶対変なところ焼いてダメージ与えたりしてトドメ刺したなと。そう思いながら電源を入れてみると一応画面は映る。少しプレイしてみたのですが幸い割と早めにセーブできる地点まで行けたのでセーブして電源を切ってみたところちゃんとデータは残ってる。残留電流で保持されていただけかもなので念のためカセット抜いて1時間放置してからチェック。それでも残ってたので今度は1日経ってから……って、どんだけ自分のやることに信用がないんだよ俺。

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まあとにかく成功してたのでこれは「やりなさい」ってことだと思ったのでなるべく他にやりたいことを手短に終わらせるようにして、クロノ・トリガーをやる時間を作ることにしました。そしてどうせやるならなるべく当時と同じようなやり方でプレイしようと。

まず、攻略記事は見ないこと。前の方に書いた通り当時は自力でやりたい派だったのでそこは合わせたいなと。私自身生主だったのでその気になれば放送でプレイするということもできたのですが、放送するとどうしてもネタバレ等の可能性があるので敢えてそれも避けました。TwitterでもSFCのゲームをやってるとは書いたもののなんのゲームやっているか書かなかったのはそれが理由です。まあ、その前に匂わせるツイートをしていたので大体の人はわかっていたようですが。

そして終わったら以前の様にレビューを書こうと。そのために気がついたことがあればその都度メモを繰り返してました。後で何があったのか見返すのに使えるかと思い、プレイ画面を動画として残しても残すことに。この辺ちょっと手こずったのですがニコ生の知識が結構流用できたのは良かったですね。

あと、プレイしながらニコ生を見たり別の音楽を聴いたりするのも避けました。これは当時のこだわりで、「ゲームをプレイしながら別の曲を聴いたりするのは作った人に失礼だ!」っていう思いがあったからなのですが、その気持ちを思い出してレベリング中も徹底して他の音は入らないようにしてました。まあ動画を撮ってる関係上、動画に音が乗ってしまうというのを防ぐ意味もあったのですが。(余談ですが、そのこだわりを捨てたのが先述のRPGをやらなくなった原因のゲームです)

最後に、どうせやるなら可能な限り全部の要素を見ること……なんですが、これに関しては結果的に自分の首を絞める事になったかもですね。

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そんなこんなでプレイを続けたのですが、まあ自分の集中力のなさにはちょっと呆れるというかなんというか、まあ当時と違って今はPCモニターが常に横にある状態で色んな情報が自動更新で流れてくるし、スマホからはいろんな通知が流れてくるしで集中しづらい部分はあるんですけどね。ボス戦の最中に手を止めてTwitter覗いたりして後で自分で何やってんねん集中せぇよと……。

でも自分が思ってた以上にゲームのやる気は維持できていたと思います。もっと他のことを優先してゲームが進まない日が続いたりるすると思ってたのですが。多分、クロノ・トリガーを始める前は阪神のキャンプリポートの録画をずっと見ていてニコ生を見ない生活にちょっと馴染んでたことと、このプレイ期間中特に優先して見に行ってた主さん達の活動が控えめだったのが幸いしたかな? 偶然かもですが始めるタイミングとしては最高だったのかも。

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しっかし、数十年ぶりにこの手のゲームをやってみて思ったのは、ひたすら1つのゲームをやる毎日は決して悪くはなかったものの、やっぱり1本やりきるのに掛かる時間が長すぎるかな~と。可能な限り全部自分でみたいと思って頑張った結果相当な時間を使ってしまいました。この辺の感覚は当時抱いたものと同じでしたね。今はそれなりに時間が取れるから良かったものの、当時の環境下でクロノ・トリガーをやっていたら何日かかっていたのか、全部の要素を見ようと自力でやり続けれたのか、そもそも通常のクリアまでやれたのか……。そう考えるとこれだけの名作を当時ではなく時間がある程度取れた今やったのはのはある意味正解だったのかもしれません。

ただ、時間が取れるからと言ってこういうのをやってると他にやりたいことも全部後回しになってしまうので、クロノ・トリガーの続編であるクロノ・クロスや、他の名作に手を出したりとかはないと思います。まあ、今のところの話であって気分なんてどう変わるかわかりませんけどね。

例によって長くなりましたがこの辺で。