みるきぃはうす

ダビスタ99の攻略や、かつてニコニコ生放送で開いていたBC「みるきぃ杯」の情報があります。レトロゲーム大会の話も多め。

テレビが映らなくなった話

カテゴリはゲーム等の雑記になってますがゲーム全く関係ないです。

先日なのですが、テレビが急に映らなくなった時の話をまとめてみました。いつもならTwitterに流すのですが、長文になりそうだったのであえてこちらに。忘備録としてあとになって活用できたらなと。

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最初気づいたのは私ではなく親の方でした。元々うちの家は電波が弱く、大雨が降ると映りが悪くなったり、強い風が吹いたりしてアンテナが動いたりすると映らなくなったりしてたので今回もその類だと思ってベランダにあるアンテナ棒を手で回していたのですが、いつもなら左右どっちかにちょっと回せば映るようになるのに今回は一向に映らない。厳密に言うと特定のチャンネルが映らないのですが、そのチャンネルを映るように調整すると他のチャンネルが映らないの繰り返し。改めてちゃんとした方向に向けてみようとうちの家(明石市)から一番近くて電波が強い南側の北淡垂水中継局に向けてみるもだめ。スマホアプリで近場の中継所の方向と距離が分かるのがあったのでそれで見てみると北側の三木中継局も同等の距離だったのでそっちに向けてみたもののやっぱりだめでした。

埒が明かないのでネットでなんか情報がないか調べていたところ、700Mhz利用推進協会なるもののサイトが。なんでも、国が携帯電話に700Mhzを使うようにしたのでそれに近い周波数の地上デジタルテレビに障害が出ることがあるらしい。以前から郵便受けにチラシが何回か入ってたのでうちの近隣は影響受けやすいのかなと。映らなくなる前日特に天気が悪かったとかもなかったので、近場で何かしら工事でもした可能性があるなと思ってとりあえず電話してみました。色々話したところ、それが原因の可能性があるということで業者に来てもらうことに。

業者さん自体は翌日早速来てくれました。こういうのって来るのが遅いイメージがあったのでありがたい話なのですが、外からアンテナを見てもらって速攻指摘されたのがアンテナの向き。方角の話じゃなくて、アンテナの取り付け向きが縦横が違うと。

初めて知ったのですが、テレビの電波は中継局によって電波の波(偏波面というらしい)が水平に出てるところと垂直に出てるところがあり、中継局の方式に合わせてアンテナも水平、垂直に取り付けないとうまく受信できないらしいのです。うちのアンテナは水平に取り付けてるのに対して、先述の北淡垂水及び三木の中継局は垂直の電波なので距離が近いに関わらずうまく受信できないのだと。

そもそも推進協会はアンテナの方向(方角、取付向き)が間違いなく、完全に固定されている上で映らない場合に対応するという話らしいので、手で回るような状態では対応ができないとのことらしい。
あと、この700Mhzの障害はブースターが影響受けやすいそうなのですが、うちの室内ブースターは調べたところちゃんと動いているとのこと。かなり古いやつなのですが、私自身ボリュームツマミを動かしてみたところ電波が増幅されているのは確認していたのでこっちが急に悪くなった線もなさそう。

では、今までなんで映ってたのかって話なのですが、業者さんの話によると水平の電波が出ている西側の姫路の中継局から取ってたのではないかと。元々昔(アナログ時代)はうちの近郊はそちらから取ってる家が多いそうで、うちの家は2本アンテナが有るのですが、実際古くなって使わなくなっていたアンテナはそっちを向いている。今のテレビもテレビせとうちなど西側のチャンネル名が自動取得されているので私が動かす前は新しいアンテナの方もそっちを向いてたんじゃないかと。北淡垂水、三木に比べて倍ぐらい距離が遠い姫路から取ってたとは全くの想定外だったので確かに昨日そっちに向けた記憶はない。なら、そっちに向けたら速攻解決しそう♪ せっかく来てもらったのに管轄外だった業者さんには申し訳ないが、納得行って業者さん退散後に早速アンテナを姫路の方へ回転。

と、ここで想定外のトラブルが。なんと、いくらアンテナを立ててる棒を回してもアンテナが一定の角度から回転しないのです。おかしいと思ってベランダから身を乗り出してよく見てみると、先述した古いアンテナが引っかかって回転するのを阻止してるではないですか。ならばと逆回転してみても結果は同じ。どうあがいても姫路の方に向かせる事ができない。

一体どうなってるのか。ここまで来るとお手上げで電気屋に頼んでちゃんと設置してもらうしかないのかなと思いつつ、取り急ぎ全チャンネル映らなくてもいいからと淡路の方に戻そうと回していると、ふと特定の場所で先程まで映らなかったチャンネルが映るのに気づきました。先日試した時はこの状態で違うチャンネルに変えたらそっちが映らなくなっていたのですが……。


普通に全チャンネル映ってますやん。( ̄ω ̄;) 


改めてアンテナの向きを確認してみると東の方を向いている。そっちの方には神戸局(摩耶山送信所)が。ここまで来てだいぶ謎が解けてきました。

以下のサイトに近畿の親局及び中継局の一覧があるのですが、上の親局一覧の中にある神戸局と、下の兵庫中継局覧の一番上にある神戸(摩耶山)を見てほしい。

総務省|近畿総合通信局|近畿地区の地上デジタルテレビ放送局

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神戸局の方は流石に親局なだけあって明石市全域を含むかなりの広域をサポートしている。しかしこちらはNHK総合サンテレビだけしか送信していない。同じ場所からNHK教育と民放の4チャンネルを中継しているものの、神戸中継局の地図を見てもらえるとわかるのだが明石市のお隣神戸市西区の西神中央駅付近までしか電波が届いていない。ただ、これらの親局及び中継局は電波は水平のもの。

纏めると、アンテナを水平に設置していた我が家は垂直電波である近場の北淡垂水や三木の中継局がうまく受信できなかったため、倍ぐらい遠い距離にある本来エリア外の神戸中継所の電波を無理やり受信していたようです。なるほど、そんな遠くから受信してたと思わなかったので、神戸側にアンテナを向けなかったからいくらやってもうまく調整ができなかったんだな。確かに、昔からNHK総合サンテレビの電波だけはきっちり取れてたんだよな。すごく納得しました。

あと、もう一つわかったことが。うちのアンテナなんですが、あとから聞いたところ元々親が自分で立てたものらしい。だから手で回るような代物なんですね。(^_^;) とはいえ、素手で回そうとすると手の皮が剥ける(というか実際剥けてしまった)ぐらいに固いものなので少しの風程度出回るようなものではないと思っていたのですが、姫路方面に回そうとして古いアンテナに引っかかって回らなかった時、芯棒自体は回っていたんですよね。そっちが回ってるのに上のアンテナが回らないということは、アンテナ自体の固定が甘いということ。障害が出る前日は別に風も強くなかったのでおかしいなとは思ってたのですが、夜目の効くカラスとかが乗ったりしたら意外と簡単に動く代物なのかもしれませんね。

大事になってしまいましたが、これ多分最初に映らなくなった時、ずれていたのはほんの微妙な角度だったと思うんです。最初に少し左右に動かした時に調整しきれなかったために大きく動かして訳がわからないことになってしまったというのが運の悪さというかなんというか。でもいい勉強にはなったかな? この記事がまた忘れた頃に役に立てば、そして万が一誰かの役に立つことがあれば纏めた甲斐があったというものですが……あるかな?w

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余談ですが、アンテナの向きの調整をする時はロケーションフリーっていうのを使ってました。

ロケフリ Network | AV伝送機器 LocationFree 「ロケーションフリー」 | ソニー

他の部屋にあるHDDレコーダーなどの映像をLAN経由で別の部屋に飛ばす機器なのですが、とっくに生産終了のいい加減古いやつなので画質もなんとか見れるレベルなんですよね。とはいえ自室にテレビがない現状パソコン上で階下のHDDレコーダーの映像が見れるのは勝手が良いので未だに活用しているのですが、ノートパソコンでも見れるのでそれをベランダに持っていって画面を見ながら調整してたんです。通常、この手の作業は少し動かしてはテレビのところに行って確認するか、アンテナ動かす人とテレビを確認する人が携帯で連絡取りながらやらないとだめだと思うのですが、これを使えば1人でも手軽にできちゃうという。純粋に映像を飛ばしているだけのアナログなやつなので、受信設定画面とかもそのまま映せるからできるテクニックですな。まあ、こんな使い方してるの私だけだと思いますがね。ヽ( ´ー`)ノ