みるきぃはうす

ダビスタ99の攻略や、かつてニコニコ生放送で開いていたBC「みるきぃ杯」の情報があります。レトロゲーム大会の話も多め。

ゲームジャンル話の続き

以前魂斗羅のジャンルがアクションなのか、シューティングなのかという話を書いたのですが、考えていると色々面白くなったのでもう少し自分の思ってることを書いてみようかなと思います。

断っておきますが、あくまでも単なる独り言であり、明確なジャンル分けをしましょうっていう話ではありませんのでご了承ください。というかまず纏まりませんので。あとアップしておいて言うのもあれですがたぶん駄文です。悪しからず……。

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まず最初に魂斗羅の件で思ったのは、アクションとシューティングの間に明確な基準はなく、もう一つ上のジャンルの「アクション」という括りにしたほうが良いのかなと。暴論をいうと、アクションもシューティングも「アクションゲーム」であると。

そもそもゲームって大きく2つのジャンルに分けれると思うんですよね。それは、「アクションか非アクションか」ということ。画面上の敵の動きや障害物の配置を見て、それに対応した動きを要求されるかされないかですね。前者はそれこそアクションゲームやシューティングであることに対して、後者はロールプレイングやシミュレーション、ポートピア連続殺人事件みたいな会話形のアドベンチャーがそれに該当すると思われます。

でも、そちらのジャンルでもアクションを要求されるものもしばしば。イースに代表されるフィールドを駆け回るアクションRPGみたいなのもあれば、メガドライブレンタヒーローみたいに基本画面は完全にRPGなのに戦闘シーンだけアクションみたいなものもあります。シミュレーションでもガチャポン戦士はそのタイプですね。これらは同じジャンルに分類されてますけど、基本の大ジャンルは違うんじゃないかなと思ったり。

ただ、この「非アクションゲーム」をなんと呼ぶのかがわからないんですよね。こういう分け方が必要なかったのか、それともそもそもこういう考え方をする人が居なかったのか。もし良い言葉を知ってる人が居たら教えてほしいです。

まあ、これで世の中のゲームを2つのタイプに完全に分けたところで、基本システムは非アクションだけど途中にミニゲームみたいなので急にアクション性を求められて「非アクションって聞いたのにアクションあるじゃないか」って文句言われても困るんですけどね。そう言えばアクションゲームだと思ってやってたのに、急に苦手な落ちものパズルやらされて難儀したことあったなあ……。

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話が変わりますが、ゲームを大きいジャンルで分けようとした時に入ってきたり来なかったりするのが「スポーツ」というジャンル。これはなかなかに厄介な存在だと思います。一口にスポーツと言ってもジャンルはバラバラ。例えばファミスタみたいなアクションもあれば、キャプテン翼のようなシミュレーション、それこそ私がよくやってたダビスタのような育成物もあります。中にはパワプロみたいなアクションと育成の複合(ADVも?実はパワプロはあまり詳しくない)も。ゲームの内容でジャンル分けしようとした時に、根幹のシステムがぜんぜん違う者同士を元になる競技があるからということで一纏めにするのはなんか違う気もしなくもない

また、このスポーツって実際あるものが基本含まれると思いますが、どう見てもスポーツの様式だけどオリジナルの競技の物もあったりするから、それらをスポーツに入れてどうかってのも悩みます。例えばぺんぎんくんWARSは全部のボールを相手陣地に入れたら勝ちというドジボールという競技で戦いますが、やってることはどう見てもスポーツのそれだったりします。ですが、ジャンルとしてはウィキペディアでは対戦アクションと表記されています。

そもそも、スポーツの定義という物自体がわりと曖昧なんですよね。軽く調べてみても「学者の数だけ定義がある」というぐらいに厄介な代物のようで……。学者でもはっきりと決めれないようなものを私ごときが語るのもあれなのですが、逆を言うなら決まってないのなら素人意見として自由に書いても良いんじゃないかと思って敢えて考えてみました。

とりあえずオリンピックに採用されている競技を見てみると2つのポイントが見えてきます。まず1つは「公平な条件で優劣を競うこと」、もう1つは「優劣を決める明確なルールが存在すること」ですね。前者はまあ練習試合とかならともかく、公式大会レベルならほぼこれに準じてるかと。後者は得点形式だったり、採点形式だったり、格闘技のように相手を倒したり相撲のような特殊なものもありますよね。逆に、審査員の主観で決められるコンテストとかはスポーツじゃないのかなと思ったり。

そうやって考えると、近年騒がれてるeスポーツはちゃんとスポーツしてるなとは思います。どこまで身体を動かせばスポーツなのかという問題もあるのですが、身体を動かすことを基準と考えないのならもっと範囲は広くなります。例えばテーブルゲームと言われてる囲碁や将棋もその範疇に入りますよね。実際この辺はマインドスポーツと呼ばれスポーツの一種として扱われることもあるようで。となると、これらの条件に該当するゲーム全部を「スポーツ&テーブル」というジャンルに纏めてしまっても良いのではないだろうか? 例えば『対戦型ゲーム』という括りにして……。

と、その用語を思いついて気がついたのだが、この定義に当てはめると1つのジャンルをスポーツと一緒にしないといけなくなってしまう。いわゆる『対戦格闘』って奴だ。よくよく考えるとお互い向き合って互いの技をぶつけ合って相手をノックアウト及び、時間切れなら残り体力の多いほうが勝ちというちゃんとしたルールの中で戦っている。これをスポーツと言わずしてなんと呼ぶのか!

 

対戦格闘ゲームでいいじゃん……。

 

あと、レースゲーっていうのもありますがこれはスポーツとは別枠で扱われることも多いみたいですね。まあ確かにレースタイプのゲームと言ってもトラック狂走曲みたいな明らかにスポーツという枠から逸脱してるものもありますし。でもまあ、そうなると先述したぺんぎんくんWARSみたいな実際にないスポーツはやっぱりスポーツという枠から除外するべきなのかな?

まあやっぱり私如きが纏めれる話ではなかったようだ。疲れたのでスポーツの定義に関してはこの辺にしておこう。

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というか、ここまで書いておいて「そもそも何故ジャンル分けが必要なのか」という基本的な考えに至っていないことに気づきました。ぶっちゃけ遅すぎた気もしますが改めて考えてみます。

まず1つはメーカーがゲームを説明する際に一言で大まかなゲーム内容を説明するために使うものですね。例えばモンスターハンターシリーズは公式的にはハンティングアクションという名称を使っているようです。なるほど、狩りを目的としたアクションゲームと最初にわかっていたらその後の説明も耳に入りやすいかと。

でもってもう1つが雑誌やHPのリスト及び、お店に並べる際の区分けという用途ですね。まあこの辺はぶっちゃけ五十音順というのも一つの手なのですが、ゲームの中には略称とかで覚えられてて正式名称で並べるかどうかで置いている場所が変わってしまうものがあるのが難点。(例:かんしゃく玉なげカン太郎の東海道五十三次 また、欲しいゲームが決まって無く、自分の好きなタイプのゲームだけを見たい時はジャンル分けしていたほうがありがたいのではないだろうか。

と、考えたときに先述したスポーツというジャンルの分け方は割と理にかなってるのかなと。野球のゲームがやりたいって思った時に、その内容によってアクションの棚にあったり、シミュレーションのところにあったりすると探すのは大変。これは五十音順でも同じ話。というか、ゲームの知識に乏しい人もいるだろうショップの店員さんがソフトの裏面だけ見てジャンルを判断する時、知ってるスポーツのゲームだとわかったら分けやすいですよね。

ちなみにWikipediaに「コンピュータゲームのジャンル」という項目があるのですが、そこに載っている大きいカテゴリのジャンルは以下のようになっています。

・アクションゲーム
ロールプレイングゲーム
・パズルゲーム
シミュレーションゲーム
アドベンチャーゲーム
シューティングゲーム
スポーツゲーム
・レースゲーム
音楽ゲーム
・複合ジャンル

語っていませんでしたがいわゆる音ゲーっていうジャンルもかなり特殊な存在ですよね。私はこのジャンルが苦手なのでやると音ゲーというよりアクションゲームみたいなただの目押しになってしまうのですが、だからといってアクションゲームの一種かと言うつもりはないですね。音ゲーが遊びたいっていう人がそこだけ見ていれば良いのは有り難いだろうし。

なるほど、数十年前に作られて今でも使われているものってそれなりの理由があるんですな。ぐだぐだ書いたけど纏まらないのでこの辺にしておこうかな。

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おまけです。いわゆる「RPG」ってジャンルの話です。
結構有名な話だし私より詳しい人が色々書いてると思うのですが、知らない人もいるかと思った……というか私が書きたくなったので知っている限り書いてみようと思います。(細かく調べてないので間違えてたらごめんなさい)

まず、RPGとは「ロールプレイング・ゲーム」の略になります。直訳すると「役割を演じる遊び」ですね。この言葉、元々コンピュータゲームのために用意されたものではありませんでした。

1970年代に海外で発売されたゲームなのですが、数名が集まって各々ゲームシステムに沿ってキャラクターを作り、ゲームマスターと呼ばれる1人が物語を作り状況を説明、その物語に対して各プレイヤーが作ったキャラクターを演じつつ物語を進めるという物があるんですよね。それがいわゆるロールプレイングゲームと呼ばれているものでした。最初に発売されたダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)を筆頭に色々なシステムが作られましたが、基本キャラクターのデータは紙に記入、戦闘の攻撃命中判定とかのランダム要素にはサイコロ(ダイス)が使われていました。ちなみに力や賢さを数値化したいわゆるステータスや、経験値が貯ればレベルアップして能力が伸びるというシステムもこれらのゲームから来ています。

このシステムをコンピューターゲームに落とし込んだのが我々がよく知っているRPGです。先述したゲームマスターがゲームソフトに置き換わったと思えばいいでしょうか。海外で発売されたウルティマウィザードリィが先駆者的な存在ですかね? 私自身ウルティマはあまり触ってないのでよくわからないのですが、ウィザードリィはかなりD&Dの影響を受けているようで、能力値の最大値が18と中途半端な数字なのはD&Dの最大値が18だったからなのかなと。(6面ダイスを3回振った合計値なので) あと、呪文のレベルごとに使用回数が決まってるシステムもそうだったかな。

この2作品の影響を受けて日本でもパソコンを中心にブラックオニキスハイドライドなど、いくつかこの手のゲームが出てきたのですが、ファミコンで発売されたドラゴンクエストがヒット、続編が爆発的に売れたことでRPGといえばコンピュータゲームのジャンルを指すということになってしまったのです。

となると元のゲーム機を使わず会話で遊ぶゲームがややこしい存在になってしまったようで、いつの間にかそれらのゲームはTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)」と呼ばれるようになっていました。テーブルを囲んで話しあいながら役割を演じる遊びってことですね。本来ならば後発のコンピュータゲームの方をCRPGとでも略するべきところなのですが、その知名度の差故にオリジナルが派生物に言葉を取られてしまったのです。私自身ドラクエが発売される前からD&DなどのTRPGを友達と楽しんでいた時期があり今でもそれらはいい思い出なのでちょっと寂しくなりますね。だからこそこういう話を書きたくなったのですが……。まあドラクエみたいなゲームが何故RPGと呼ばれているのか、TRPGとはなんなのか、ちょっとでも分かって頂けたら幸いです。

 

しかしこのコンピューターゲームRPGもだいぶ変化してきたなと思ったり。元の言葉だけを考えると、大体のゲームのプレイヤーは主人公を操作してるので主人公を演じてると言えますよね? となるとそれらはすべてロールプレイングゲームということになります。よくネタにされる頭脳戦艦ガルキングスナイトもそういう視点で見ると立派なRPGです。とはいえそれだとジャンル分けとして成り立たないので、最近はレベルアップ要素があるかどうかがRPGの定義となっているようです。実は私自身、最近までNPC(※1)と会話したり謎を解いていったりして物語を進めていくゲームのことを指していると思っていたので、レベルアップ要素のないゼルダの伝説アクションRPGではなく、アクションアドベンチャーと呼ばれているのを知って驚きました。アドベンチャーって言われると私の感覚だとポートピア連続殺人事件に代表されるコマンド形式のアドベンチャーを思い出すので。なんか元の言葉の意味からえらく遠いところに来たものですね。

とはいえゲームの世界に限らず言葉の意味が変化していくのはよくある話。今しがた話したアドベンチャーにしても元の言葉の意味は「冒険」なんですが、推理ゲーの主人公が冒険してるかと言ったら違うよなと。そもそもあの手のコマンド選択式のゲームがアドベンチャーゲームと言われ出した経緯は……。

それも調べだすと切りがないのでこの辺で終わります。


※1 ノンプレイヤーキャラクター。物語に登場するプレイヤー以外の登場人物のことで、これも元々TRPG用語だったりします。

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だらだらと纏まりのない駄文を書いてしまいました。本当は数分割してもいい内容(特に最後)だと思うのですが、改めて1つずつ出して見てもらうほどのものではないと思ったのであえて纏めてアップしました。もしこの文章をここまで見てくれた人が1人でも居たのなら幸いです。